和歌山県議会議員　岸本たけし

本日、午後の本会議において議長を辞職いたしました。
退任の御挨拶をさせていただきました。

　令和元年５月の臨時議会におきまして、歴史と伝統ある和歌山県議会の第９０代議長に御選任をいただき、早２年が経ちました。もとより浅学菲才の身でありますが、森、濱口両副議長をはじめ、先輩、同僚議員の皆様、また、仁坂知事、県当局、議会事務局の皆様に温かい御支援、御協力をいただき、県議会議長という要職を大過なく全うさせていただくことができました。心から御礼を申し上げます。
　顧みますと、和歌山県議会第１９期は令和の時代と共に始まりました。議長としての公務に加え、天皇陛下の御即位に伴う様々な儀式に出席をさせていただく中で、新たに始まる時代への責任感に気持ちの引き締まる思いがいたしましたし、私事ではありますが、平成の始まりに、父（光造）が同じ立場で、同じ情景を見ていたであろうことに、深い感懐を覚えた次第であります。
　また、なんと申しましても「新型コロナウイルス感染症」の流行であります。
　昨年２月１３日、県内で初となる感染者確認の一報を受けた時、現在の状況を想像すらできませんでした。今般のコロナ禍は、自粛生活や在宅勤務、オンライン授業など、多くの方々の日常生活に変化をもたらし、経済活動にも大きな影響を与え続けています。
　例年御招待をいただく多くの行事、イベントが中止や延期を余儀なくされる中、私達は、常々、県民の皆様の幸せのために、「何ができるのか」を考え、日々、奔走を続けながら、コロナ対策が主な議案となる臨時議会を３度開催するなど、出来る限りの対策を講じてまいりました。
　現在我が国全体が逆境にあると言っても過言ではありません。こうした苦しい時にこそ、県議会と県が一体となり、県民の皆様に寄り添いながら、幸せに暮らせる社会づくりに邁進していかなければなりません。
　本年夏には「紀の国わかやま総文２０２１」が、秋には「紀の国わかやま文化祭２０２１」が予定されています。そして、１１月２２日に和歌山県は、誕生１５０年を迎えます。さらに、ロケットに関連する事業やＩＲなど、夢のある、壮大な事業、施策が目白押しであり、こうした取り組みは、必ず県勢浮揚につながるものと信じています。
　今後は、一議員として、先輩・同僚議員の皆様とともに、ふるさと・和歌山に元気を取り戻すため、全力で取り組んでまいる覚悟でございます。どうか、皆様方におかれましても、これまでと変わらぬ御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
　最後に、この２年間、秘書の井上君をはじめ、懸命にお支えいただきましたすべての皆様に重ねて、心から御礼を申し上げ、退任にあたっての御挨拶とさせていただきます。
　本当にありがとうございました。